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H2O、前期は過去最高益、イズミヤ統合効果などで

 エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングが発表した2015年3月期の連結営業利益は前期比23.4%増の213億円となり、過去最高益を更新した。

 昨年6月に経営統合したイズミヤが31億円の営業利益を上げ、全体の利益を押し上げた。「阪急オアシス」を展開するスーパーマーケット(SM)事業の営業利益も12.7%増の23億円と順調に推移した。主力の百貨店事業は阪神梅田本店が建て替え工事に伴う売り場面積の減少で大幅減収となったが、堅調な阪急うめだ本店がカバー、営業利益は18.8%増の157億円となった。

 連結売上高もイズミヤの統合効果で8448億円と、46.5%増の大幅な増収だった。

 同時に発表した中期経営計画では、17年度(18年3月期)に売上高9500億円、営業利益300億円を目指す。

 営業利益のセグメント別の内訳は、百貨店事業が180億円、SM事業が40億円、イズミヤ事業が70億円、その他事業が66億円。

 SM事業では店舗面積500平方メートル程度の小型店を中心に都市部への出店を強化。年間7~8店舗のペースで出店を続け、17年度には店舗数100店舗(4月末時点で79店舗)の達成を計画する。

 イズミヤは前期、GMS(総合スーパー)タイプの「イズミヤ小山店」(栃木県小山市)を閉鎖したが、今後は食品スーパーを主力として、阪急オアシスを運営する阪食との連携を強化、商品の共同調達や物流機能、総菜製造の再編・統合などによって経営の効率化を図る。