ツルハHD、レデイ薬局に51%出資、フジと共同でTOB実施
ドラッグストア大手のツルハホールディングス(HD、札幌市)は4月13日、四国が地盤の準大手スーパー、フジ(松山市)と共同でレデイ薬局(同)に対して株式公開買付(TOB)を実施すると発表した。
フジは現在、レデイ薬局に約34%を出資、同社を持分法適用会社としているが、出資比率を49%に引き上げる。ツルハHDは残りの51%を取得する。
TOBは2回に分けて実施する。まず5月18日までにレデイ薬局の創業一族などから約29%を取得、その後、7月13日までに一般株主から約36%を買い取る。JASDAQ市場に上場しているレデイ薬局は上場廃止となる見通し。
レデイ薬局は中四国で204店舗(2月末時点)のドラッグストアと調剤薬局を展開しており、2015年2月期の売上高は545億円、営業利益は12億円。ツルハHDはM&A(買収・合併)による店舗網拡充を積極的に進めており、13年秋には同業のかもめ(高知市)の一部店舗を買収して四国に進出、同年12月には中国地方が地盤のハーティウォンツ(広島市)を子会社化するなどしている。
ツルハHDの連結売上高は15年5月期で4410億円となる見通しで、レデイ薬局と単純合算するとほぼ5000億円に達する。