イオン九州は2月27日、2015年2月期の最終損益が38億円の赤字になる見通しだと発表した。最終赤字は06年2月期以来、9年ぶり。販売不振などによって店舗の減損損失として30億円の特別損失を計上することが響く。
同社は1月9日に15年2月期第3四半期(14年3~11月)累計の決算を発表した際、売上高に当たる営業収益と営業利益、経常利益について通期業績予想を下方修正したが、最終損益については未定としていた。
14年9月にも業績予想を下方修正しているが、その時点では最終損益を11億5000万円の赤字見通しとしていた。
同社では昨年の消費増税後に衣料品を中心に販売不振が続いており、第3四半期累計で既存店売上高は前年同期比4.0%のマイナスだった。15年2月期は18億円の営業赤字(前期は4億円の黒字)を見込んでいる。