イトーヨーカ堂、天満屋ストアと資本・業務提携へ
セブン&アイ・ホールディングスが傘下のイトーヨーカ堂を通じて、天満屋ストア(岡山市)との資本・業務提携を検討していることがわかった。
12月10日付の日本経済新聞や山陽新聞などの報道によると、イトーヨーカ堂が年明けにも天満屋ストアの株式の20%程度を取得し、第2位株主となることで最終調整に入っている。セブン&アイと天満屋ストアは「現在検討中」としている。
ヨーカ堂は今夏、北海道帯広市の食品スーパー、ダイイチと資本・業務提携、ダイイチはセブン&アイグループのプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」の取扱いを始めている。
天満屋ストアは子会社の天満屋ハピーマートを含めて総合スーパーと食品スーパーを約50店舗展開しているが、近年はイオンの大型店やハローズ、大黒天物産といった価格競争力のある競合スーパーに押されて業績が低迷している。2014年2月期の営業利益は前期比8.7%増の22億円を見込んでいるが、セブン&アイのPB導入などによって競争力を高めることが提携の狙いとみられる。
一方、ヨーカ堂は岡山県内で2店舗を運営しているが、西日本は店舗網が薄いため今回の提携で地域商品の仕入れ拡大など事業基盤の強化を図る目的があるものと思われる。