4月の米貿易赤字、19%減=商務省
【ワシントン時事】米商務省が7日発表した4月の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、モノとサービスを合わせた貿易赤字は前月比19.1%減の約871億ドル(約11兆6000億円)となった。歴史的なインフレなどを背景に、赤字幅は過去最大となった前月に続いて高水準となった。
輸出は3.5%増の2526億2100万ドルと最大を記録。輸入は3.4%減の3396億9700万ドルだったが、原油価格の上昇で石油製品の取引は8年ぶりの水準に膨らんだ。
ウクライナに侵攻したロシアとの貿易は、輸出が11.9%減、輸入が24.1%減といずれも縮小。日米欧は2月下旬から経済制裁を強化しており、対ロ貿易の落ち込みが鮮明となっている。
モノの国別赤字額(通関ベース、季節調整前)の上位は中国、メキシコ、ベトナム。日本は6位だった。