【米ロウズ】破産法申請のオーチャードから60店舗以上を取得、約2億ドルで
米ホームセンター業界2位のロウズは6月17日、同日付で連邦破産法11条を申請したことを明らかにした同業のオーチャード・サプライ・ハードウェアから約2億500万ドル(約197億円)で少なくとも60店舗を買い取ることで合意したと発表した。
オーチャードはカリフォルニア州内で91店舗を展開しており、2012年度の売上高は6億5700万ドル(約640億円)。ロウズはオーチャードの取引先に対する仕入代金の支払いも肩代わりする。
オーチャードは1931年に農機具・農業用品の販売店として創業、1996年には大手小売業のシアーズに買収されたが、シアーズは2011年暮れに同社を分社化し、株式を公開した。ロウズはカリフォルニア州で110店舗を運営しているが、郊外立地で売り場面積1万平方メートルクラスの大型店を展開するのに対して、オーチャードは平均3300平方メートルほどの小型ホームセンターを人口密集地に出店しており、補完性があると判断した。
ロウズは店舗取得後もオーチャードの店名を残し、別会社として現経営陣に指揮を任せる方針。