ミスターマックス ペット生体の展示販売を終了
ミスターマックスは、同社が運営するペットショップでの生体の展示販売を、2025年12月を目処に中止すると発表した。
同社は21年12月にサステナビリティ基本方針を策定しており、その中で「商品提供を通じたエシカル消費の推進」、「社会課題解決への参画機会創出」を目標に掲げている。今回の決定も、それに伴うものだとしている。
近年、ペットショップでの生体販売に関して、厳しい目が向けられるようになっている。例えば、需要のあるなしにかかわらず、子犬や子猫を仕入れるようになり、売れ残って行き先のない犬が出てきてしまったり、繁殖犬を適切に管理せず、産めるだけ産ませることにつながったり、手軽に入手できる結果、迎えたペットに問題行動が多いと飼育放棄されるケースなど、さまざまな問題が散見されるようになっている。
フランスで24年から犬猫の店頭販売の禁止を決定するなど、欧米では生体の販売にさまざまな規制がかけられるようになっている。国内では、生後56日以下の子犬や子猫の販売を原則禁止する動物愛護法が21年6月に施行されているが、取り組みは欧米の水準にまで至っていないと言われている。
ペットの販売、購入、飼育はペット業界だけでなく消費者にも投げかけられている問題だが、今後はよりエシカルな消費のためにも、ペット生体の販売に関して小売業も取り組むことが求められている。