全国百貨店、4月の売上高は19.0%増 客数が2ケタの伸び

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都内の百貨店前
日本百貨店協会が発表した4月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比19.0%増と2カ月連続で前年実績を上回った。都内の百貨店前で2016年6月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

 日本百貨店協会が発表した4月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比19.0%増と2カ月連続で前年実績を上回った。前年の緊急事態宣言による営業時間制限の反動に加え、3月下旬にまん延防止等重点措置が解除されたことで客数が18.7%増と2ケタの伸びを示した。

 3年ぶりに行動制限のなかったゴールデンウイークは多くの店舗でにぎわいを見せ、物産展などの催事や各種イベントが好評だった。ただ、コロナ禍前の19年4月との比較では、売上高は13.8%減、客数は25.2%減だった。

 地区別では、10大都市は24.0%増で7カ月連続のプラスとなり、10都市全てが前年を上回った。地方(10大都市以外)は8地区のうち6地区が前年を上回り、6.9%増とプラスに転じた。

 商品別では、主要5品目が全てプラスとなった。ラグジュアリーブランドや時計・宝飾などの高額商材は引き続き増勢で、特に美術・宝飾・貴金属は28.1%増、19年比でも20.5%増とコロナ前の水準を上回った。

 美術・宝飾・貴金属を含む雑貨は14.9%増、衣料品は22.6%増、身のまわり品は34.0%増だった。食料品は、野菜の価格高騰もあって生鮮品が2.2%減と苦戦が続いたが、催事効果やギフト需要の増加で菓子や総菜が好調で11.4%増となった。

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