H2O、12年3月期の営業益予想を7億円上方修正、梅田本店が健闘
エイチ・ツー・オーリテイリングは1月26日、2012年3月期の連結営業利益が前期比11.9%減の93億円になりそうだと発表した。従来予想を7億円上回る。大阪・梅田では昨年4月に大丸梅田店が大幅な増床を伴う改装オープンを実施、5月にはJR大阪三越伊勢丹が開業したことで競合が激しくなったが、阪急うめだ本店、阪神梅田本店ともに予想より売上げの落ち込みが少なかった。自社カード顧客向けのきめ細かい販売促進などが奏効した。
同時に発表した2011年4~12月期の売上高は前年同期比8.4%増の3772億円、営業利益は7.7%減の83億円だった。昨年3月に博多阪急と阪急百貨店大井町食品館を出店したことに加えて、4月に宅配事業を行うエブリデイ・ドット・コム(現・阪急オレンジライフ)を、9月に関西圏を中心にそば・うどん店を運営する家族亭をそれぞれ子会社化したことで売上げが増えた。営業利益については出店コストの増加で減益となった。
セグメント別ではスーパーマーケット事業が売上高は692億円と前年同期並みだったが、営業利益が3.9%増えて13億円となった。