食品スーパーのロピア・ホールディングス(HD、川崎市)は5月18日、同業のスーパーバリューに業務提携を提案したと発表した。商品の相互供給や人材交流を通じて、スーパーバリューの企業価値を向上することを目的とする。
ロピアHDは2022年2月、スーパーバリューの株式の33.16%を取得し、第2位株主となった。大株主の立場として、スーパーバリューの業績を抜本的に改善させるには、同社とスーパーバリューと協業することが不可欠だとしている。
ロピアHDは、中核事業会社のロピアを通じて首都圏と関西の一部で食品スーパー66店舗(2022年5月現在)を展開している。ロピアの22年2月期の売上高は2469億円だった。
一方、スーパーバリューの22年2月期の業績は、売上高が前期比9.6%減の720億円、営業損益は8億円の赤字(前期は13億円の黒字)と苦戦した。
ロピアHDでは、業務提携によって事業展開エリアや事業、商品、人材を相互に補完することで、スーパーバリューの売上や利益率の向上を実現でき、引いてはスーパーバリューの株式価値を高めるとしている。