【新興国投資】小売業の有望進出先1位はブラジル、中国は6位にダウン

2011/06/15 11:12
Pocket

 大手コンサルタント会社の米A.T.カーニーが発表した2011年版「グローバル小売業開発指標(GRDI)」によると、小売業にとって今後有望な進出先としてはブラジルが第1位となった。

 

 前年に5位だったブラジルは2014年のサッカーワールドカップや16年のオリンピック開催を控え、活発なインフラ投資などが経済成長を支るほか、中間所得層の増加で今後も消費支出の増加が見込まれることが評価された。

 

 今回のランキングでは、ウルグアイが前年の8位から2位に、チリが6位から3位に、ペルーが9位から8位に順位を上げるなど南米各国の評価が高まった。

 

 一方、前年に1位だった中国は6位に、3位だったインドは4位に順位を下げた。中国は依然、経済の高成長が続いているものの、外資の相次ぐ投資拡大や国内資本の台頭ですでに1級都市では市場飽和の状態にあり、店舗開発が2・3級都市やその周辺に移行しているため今後の有望性という点では評価が下がった。

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態