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コメ兵HD、営業利益は6.3倍の37億円、25年3月期の売上目標1000億円

タイにオープンしたコメ兵の2号店
個人からの買い取りが好調だったほか、中古品相場の上昇が追い風となった(写真はタイにオープンした2号店)

 中古ブランド品買い取り・販売大手のコメ兵ホールディングス(HD)の2022年3月期の連結営業利益は前期比6.3倍の37億円に拡大した。個人からの買い取りが好調だったほか、中古品相場の上昇が追い風となった。

 売上高は711億円だった。当期から「収益認識に関する会計基準」を適用しているため、増減率は公表していないが、同会計基準を適用する前の前期の売上高は507億円だった。

 買取専門店を37店舗出店したほか、買取イベントを実施したことで個人からの買い取りが過去最高となり、法人向けの売上も伸びた。同社は買い取った商品を店舗やEC(インターネット)で販売するほか、オークションや卸売りで法人に販売しており、比率は小売りが47.5%、法人販売が52.5%となっている。

 中古品の相場上昇も利益を押し上げた。中古品市場における時計の相場は20年10月から上昇が続いており、22年2月末から金相場も上がってきた。このため、売上総利益が約6億円押し上げられたと同社では推測している。この結果、売上、利益とも過去最高となった。

 25年3月期を最終年度とする3カ年の中期目標では、売上高1000億円、営業利益55億円を掲げる。25年3月期にはインバウンド(訪日外国人客)需要が戻ることで、小売りが上積されるとみている。

 23年3月期の連結業績は、売上高が9.6%増の780億円、営業利益が1.8%増の37億円、純利益は8.5%増の24億円を予想する。