食品スーパーのカスミ(茨城県つくば市)、タイヨー(鹿児島市)、ベルク(埼玉県寄居町)の3社が4月11日に発表した2011年2月期決算はいずれも増収増益だった。
カスミとタイヨーは売上高はほぼ横ばいだったが、カスミは販売管理費を15.5億円削減したこと、タイヨーは営業収入が1.1億円増えたことなどから営業増益を確保した。カスミは売上高2111億円(前期比0.7%増)、営業利益67億円(22.4%増)、タイヨーは売上高1261億円(0.5%増)、営業利益23億円(8.0%増)だった。
一方、ベルクは4店舗の積極出店で売上高を6.9%増の1095億円とすると同時に、販売管理費を15億円削減、営業利益を14.6%増の50億円とした。
12年2月期も伸び率は高くないが、各社とも増収増益を予想。カスミは営業利益ベースでは1.5%の増益となるが、将来の店舗閉鎖に備えた資産除去債務を特別損失として計上することなどから純損益は90.7%減の3億円になりそう。