米ウォルマート、長距離トラック運転手の初年度年収を上限11万ドルに引き上げ
米ウォルマートは4月7日、自社の長距離トラック運転手の初年度年収を上限11万ドル(約1364万円)に引き上げると発表した。米運送業界全体でトラック運転手が不足しており、年収を引き上げることで人手を確保する。
就職情報サイトの「グラスドア」によると、米国の長距離トラック運転手の平均年収は5万6491ドルで、ウォルマートはその約2倍を初年度から支払う。勤務地や勤続年数に応じて年収はさらに上がる。
同社はまた、テキサス州ダラス地域とデラウエア州ドーバー地域の物流部門の従業員を対象に、大型トラックを運転できる商用運転免許証(CDL)取得のための教育プログラムを提供する。12週間のプログラムを通じて、CDLを取得できるようにする。
CDLの取得には通常4000〜5000ドルの費用がかかるとされるが、ウォルマートの教育プログラムは無料で受講できる。CDL取得後は、ウォルマートの長距離トラック運転手として働くことができる。
ウォルマートでは現在、約1万2000人のトラック運転手が働いている。今後は、ダラスとドーバー以外の地域でもCDL取得のための教育プログラムを提供していく方針だ。