しまむらが発表した2022年2月期の連結業績は、売上高が前期比7.6%増の5836億円、営業利益が30.0%増の494億円、純利益が35.4%増の354億円となり、いずれも過去最高を更新した。
自社開発ブランド(PB)とサプライヤーとの共同開発ブランド(PB)の展開を拡大するなど、商品力と販売力の強化を進めたことが増収増益につながった。在庫の管理精度を高めて値下げを抑制したことで粗利益率も過去最高となった。
「しまむら」「アベイル」「バースデイ」の3事業が揃って好調だった。既存店売上高は、しまむら事業が7.1%増、アベイル事業が10.9%増、バースデイ事業が8.2%増だった。
店舗作業の軽減などで人件費率は売上対比で12.7%と前期から0.7ポイント改善、デジタル広告活用で広告宣伝費も2.0%と0.1ポイント改善するなど、販売管理費率は25.8%と1.3ポイント低下した。
サプライヤーと連携して売れ筋商品を短期間で追加生産するなど効率的な在庫コントロールを行い、値下げを抑制した結果、粗利益率はしまむら事業が33.2%、アベイルが38.3%、バースデイが34.6%といずれも前年実績を上回った。
23年2月期の連結業績は、売上高が3.9%増の6066億円、営業利益が5.3%増の520億円、純利益が5.0%増の371億円と増収増益を見込む。既存店売上高は、しまむらが2.9%増、アベイルが4.5%増、バースデイ4.8%増と各事業が前期を上回る計画だ。