消費者物価0.6%上昇=エネルギー、41年ぶりの伸び―2月
総務省が18日発表した2月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が100.5と、前年同月比0.6%上昇した。上昇は6カ月連続。原油高騰などの影響で、電気代やガソリンなどのエネルギー全体は20.5%上昇となり1981年1月以来41年1カ月ぶりの伸びとなった。
エネルギーの内訳を見ると、電気代が19.7%、ガソリンが22.2%それぞれ上昇した。灯油も33.5%と大幅プラス。2月24日から始まったロシアによるウクライナ侵攻の影響については「今回の結果には直接反映されていない」(総務省)と説明している。
このほか足元の穀物高が響き、食パンやポテトチップスなど生鮮食品を除く食料が1.6%上昇した。宿泊料は緊急事態宣言下の前年同月が落ち込んだ反動で、6.0%のプラス。携帯電話の通信料は昨春から提供が始まった格安料金プランの影響で大幅な下落が続いている。
生鮮食品を含む全体の総合指数は0.9%上昇。生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は1.0%下落した。