コーナン商事は、10月11日予定していた2013年3~8月期の決算発表を延期すると発表した。取締役の「不適正な取引」に関する内部調査が終わらないため。関東財務局に対する3~8月期報告書の提出も、11月にずれ込む見通しだ。
同社によると、取締役が仕入れ取引先から不適正な資金提供を受けていると外部から指摘を受けた。内部調査委員会を設け事実関係の確認を急ぐとともに、同社と関係のない弁護士による第三者委員会を設置し、調査を委嘱した。
コーナン商事の発表によると、同社の取締役が実質経営する不動産会社が設立登記される前に、取締役会の承認を得ずにコーナン商事が土地の賃借契約を結び、土地の購入資金1億5千万円を疋田社長が同取締役に個人的に貸与し、上海のマンション購入資金として同取締役に1,200万円を贈与した。