生鮮ドラッグvs食品スーパー!!
「増殖・進化」に待った!?
食品強化型のドラッグストア、いわゆるフード&ドラッグ各社の勢いが依然として増している。積極的な出店攻勢に加え、昨今のインフレ下で消費者の節約志向が高まるなか、食品の価格を強く打ち出したことで集客力が向上。一部企業では生鮮販売のさらなる強化に向け、M&A(合併・買収)や自社プロセスセンターの機能を増強するなど、大規模な投資を行う動きも見られる。その一方で、とくに生鮮販売に関してはフード&ドラッグならではの課題も見え隠れするようになってきた。
フード&ドラッグはそうした課題を乗り越えてさらなる成長フェーズに入るのか、はたまた業態としての停滞期を迎えるのか。そして、彼らと各地で競争を迫られてきた食品スーパーに勝ち筋はあるのか。有力チェーンや注目店舗への取材や調査、識者・関係者へのヒアリングをもとに考察する。