進む!食のSPA化~競争回避のオンリーワン戦略~
食品小売の商品政策(MD)において、プライベートブランド(PB)商品は珍しいものではなくなった。それゆえ、ナショナルブランドの廉価版のような独自性のないPBでは差別化が難しくなりつつある。
そうした状況下、自ら製造拠点を持つ企業を含め、自社で商品のスペックをコントロールして他社にない独自性ある商品開発を進める企業が、競争時代に存在感を増している。地域の消費生活を熟知する小売業ならではの「ローカライズ」を重視する、新たな商品開発の勝ちパターンも見えてきた。
来店動機になる強い商品開発をどのように進めているのか──。有力チェーンの取り組みをレポートする。