日用品の開発も進むヤオコーのPB戦略に迫る 意外な課題と安易にマネしてはいけない理由とは

解説=鈴木國朗(アイダスグループ代表)
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言わずと知れた優良チェーンのヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)。「食生活の提案」を標榜する同社の店舗では、自社プライベートブランド(PB)のほか、同業との共同開発PB、傘下企業による直輸入商品など、ほかの店では買えない商品を豊富に揃えている。ヤオコーはどのような考えのもと商品開発に臨んでいるのか。本稿では、最新旗艦店の売場と商品を調査し、同社の商品政策を分析してみたい。※調査日:2021年3月10日、※商品の価格はすべて本体価格

「値ごろ」と「品揃え」を両立
楽しさを提供する直輸入商品

 開店時間である9時に「ヤオコー所沢北原店」(埼玉県所沢市:以下、所沢北原店)を訪れたところ、品出しされるべき商品がきちんと並べられており、マネジメントとオペレーションが行き届いていることをまず感じた。それは、生鮮をはじめとする商品を鮮度のよい状態でお客に届けるための必須条件である。

ヤオコー所沢北原店の外観
●所在地: 埼玉県所沢市北原町1415-1
●営業時間: 9:00~22:00
●売場面積: 2664.03㎡(806坪)
●駐車台数: 614台(SC全体)

 生鮮3品および総菜は、レギュラーサイズから小パックまできめ細かく商品化されている。青果や総菜部門の小パック商品の中には、100円を切った商品も少なくない。グロサリーにおいても同様である。お客は購入総額の上限を決めて買物するものだが、同店は楽しくいろいろな商品を購入しても予算内に収まるように考えられている。

 2017年に設立した小川貿易が直輸入する輸入食品が年々充実している点にも注目だ。楽しさを提供できる直輸入品は、ヤオコーの大きな強みの1つだ。今後はさらに広く世界に目を向けると同時に、日本各地の名産品を掘り起こし、たくさんの小さな発見をお客に提供することを期待したい。

 スーパーマーケット(SM)のお客は多様であり、一人ひとりのお客の食シーンもまた多様である。ヤオコーはこのような多様性に対応しながら、価格を抑えると同時に、品揃えの楽しさを提供しようとしている。そして、この姿勢は商品開発においても貫かれている。

きめ細かい品揃えに注目 日用品売場でもPBが充実

 ヤオコーのPBには、

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