ZOZOのコーディネートアプリ「WEAR」ソーシャルコマース機能追加のねらいとは?
「出品してほしい」の意思表示「WANT」機能
WEAR上にソーシャルコマース機能が追加されたことを広く告知するため、著名人に私物を出品してもらうイベントを7月初旬から企画した。出品してからわずか5分程度で即売する商品が続出するなど、滑り出しは好調だという。
WEARのソーシャルコマース機能には、投稿者のコーディネートが気に入った場合、そのアイテムの出品をオファーする「WANT(欲しい)」という機能が実装されている。これにより、ユーザーは憧れのウェアリスタやファッショニスタが着ているアイテムや身近なユーザーの気になるコーディネートアイテムに対して、ワンタップで気軽に購買意思を示すことができる。
投稿者側からは早速、「いつも見てくれているユーザーのニーズがわかるようになってうれしい」といった感想が聞かれているという。また、商品のやり取りはフリマサイトのように当事者同士が行うが、実際に売買を経験した出品者からは「いつも見てくれるユーザーに洋服を譲ることになったので、手紙を添えて発送した」という心温まる体験談まで寄せられた。
「WEARにはすでに1300万件以上のコーディネートが投稿されているが、ソーシャルコマース機能を通じて、ファッションを介した新たなコミュニケーションのきっかけを作ることができたらと考えている」(福岡氏)
「WANT」で購入意思を示す際には、合わせて任意で購入希望額の設定もできる。オファーを受けた投稿者側が所有アイテムの需要を知って出品へのモチベーションを高めたり、出品時の価格設定の参考にできる仕組みになっている。
さらに、WEARに出品されたアイテムは、ヤフーが運営するPayPayフリマアプリをダウンロードしID連携をすることで、PayPayフリマにも同時出品が可能だ。WEARユーザーとしては売場を簡単に拡張でき、PayPayフリマ側は多様なファッションアイテムを集めることができる。