米7-イレブン、ファーストフード併設店を150店舗に、21年中
セブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下の米コンビニエンスストア大手、7-イレブン(テキサス州)は、ファーストフード(FF)店を併設した新型店舗を2021年中に150店舗近くまで増やす。
同社はFF店を併設した実験店舗を「エボリューションストア」と呼んでおり、8店舗目を4月末、首都ワシントンDC郊外のバージニア州マナサスにオープンした。店内にはフライドチキンの「レイズ・ザ・ルースト(Raise The Roost)」と「パーラーピザ(Parlor Pizza)」の注文カウンターが並んでおり、店内と店外に共用の飲食スペースがある。
7-イレブンは2018年、米スノコ(Sunoco)からコンビニ約1000店舗を取得したが、この際、メキシコ料理のFF店「ラレド・タコ・カンパニー(Laredo Taco Company)」も同時に買収した。これをきっかけにラレド・タコを併設した初のエボリューションストアを19年3月にオープンした。
今年3月にテキサス州南部のアービングでオープンした6店舗目のエボリューションストアでは、初のドライブスルーも設置。ラレド・タコのタコスや飲み物などを車に乗ったまま購入できるようにしている。
新型コロナウイルスの感染拡大で、外食チェーンの売上高が減少する一方、小売チェーンは内食需要の拡大を追い風に売り上げを伸ばしており、7-イレブンでは外食需要のさらなる取り込みを図るためエボリューションストアの出店を増やす狙いのようだ。