仏ダノン、コロナ禍で資産見直しに着手 第3四半期は減収

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フランスの食品大手ダノンは10月19日、新型コロナウイルス危機への対応として資産の見直しに着手すると表明した。写真はパリで2017年12月撮影(2019年 ロイター/Charles Platiau)

[パリ 19日 ロイター] – フランスの食品大手ダノンは19日、新型コロナウイルス危機への対応として資産の見直しに着手すると表明した。経営陣の一部刷新も発表した。

約5億ユーロ(5億8500万ドル)相当の資産を売却する方針。ダノンは、比較可能な売上高の伸び率を3─5%とする中期目標を早期に再び達成することを目指すとした。

資産の見直しについては、とりあえずアルゼンチン事業や北米の「Vega」ブランドの戦略的選択を検討しているとした。

第3・四半期の売上高は比較可能なベースで2.5%減少。アナリストの予想(2.2%減)を超える落ち込みとなった。新型コロナのパンデミックが、「エビアン」などのミネラルウォーター事業に打撃を与えたほか、アジアの移動規制が中国での専門栄養食品の販売を圧迫した。

ファベール会長兼最高経営責任者(CEO)は乳製品事業の成長減速をカバーするためにポートフォリオの多様化を柱とする戦略を打ち出し、2017年には米オーガニック食品メーカーを買収して「健康志向」の時流に乗ろうとした。

しかしコロナ禍で戦略に狂いが生じ、4月には2020年通期ガイダンスを取り下げた。

ダノンは今回、20年通期ガイダンスを復活、経常営業利益率を14%、フリーキャッシュフローは18億ユーロ目指すと表明した。

ダノンは、カバニス最高財務責任者(CFO)の来年2月の退任、地域統括責任者の指名を発表した。

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