消費者調査でわかった!自宅での消毒・除菌で最も使われているものは……

2020/07/14 05:45
    プラネット 意識調査「Fromプラネット」調査班
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    政府が提案する「新しい生活様式」がスタートしてから約2カ月が経過した。小売店では現在、店頭で手の消毒や検温などを行っているが、消費者は自宅ではどのような除菌対策をしているのだろうか。日用品流通の情報基盤を運営するプラネット(東京都)は、消費者が自宅での消毒・除菌時に使用しているものを調査した。消費者は感染症という目に見えない敵にどのように対策しているのか。

    「新しい生活様式」発表から約2カ月が経過

     緊急事態宣言が発令されているため、今年のゴールデンウイークは、外出を自粛しながらの大型連休となった。不安感、緊張感が漂う中、新型コロナウイルス感染症専門家会議により、2020年5月に「新しい生活様式」が提言された。

     もはや、外出時の必需品となったマスク。昔、「メガネは顔の一部です」というキャッチコピーのテレビCMがあったが、現在はそれがマスクに代わったと言っても過言ではない。うっかり着用を忘れてしまった場合は店に入れない、といったこともあるという。

     では、外出時の緊張感から解放された自宅では、消費者は何を使って消毒・除菌をしているのだろうか。プラネットが調査企画し、全国4000人を対象にした生活者調査(実施期間:2020年6月16日~18日)の結果を見ていこう。

    自宅の消毒・除菌で最も使われているのは……

     下の図表は、「新型コロナウイルス対策のために、自宅で消毒・除菌をするときに使用する(使用することがある)ものは何か」という質問への回答をまとめたものだ(複数回答)。

     上位を独占しているのが、アルコール成分が含まれているスプレー、シートだ。1位のアルコールスプレーは、飲食店などではコロナ禍以前から一般的に使用されているものである。まな板、ふきん、調理器具はもちろんのこと、手指にも吹きつけて使われてきた。

     現在は、アルコール成分が新型コロナウイルスの消毒・除菌に効果的であることがわかり、一般家庭でも使用されているようである。2位のシートタイプも、食卓テーブルの上に備置し、食事の直前におしぼり感覚で手を拭けば感染対策になるだろう、という生活者の心理を垣間見ることができる。

     また、回答者の男女比を見ると、圧倒的に女性の方が消毒・除菌に対して意識が高いことがわかった。女性の自由回答の中には「帰宅後にすぐにうがい、手洗いはもちろんのこと、シャワーを浴び、着用していた衣類を洗濯する」「スマホ、財布などの小物をアルコール消毒する」「購入した食材の外装をアルコール消毒する」といった具合に、自宅内にウイルスを持ち込まないように徹底的に対策を行っている回答が多く見られた。

     新型コロナウイルス感染症は最悪死に至る可能性がある感染症であり、生活者が感じる不安は大きい。以前のような過熱ぶりは一段落しつつあるものの、ドラッグストアをはじめとした小売店の店頭を見ると、マスクや消毒・除菌グッズは未だに品薄状態が続いている。「新しい生活様式」で自宅での対策が習慣化されていくなかでは、小売店における除菌・消毒グッズの提案方法も変化していきそうだ。


    <調査概要>
    株式会社プラネットが調査企画した「消毒・除菌に関する意識調査」について、「アイリサーチ」(株式会社ネオマーケティングが運営)を通じて、全国4000人からインターネットでアンケート調査を行った。2020年6月16日~18日にかけて実施し、回答を得た。
    意識調査Fromプラネットの過去のアーカイブはこちら

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