サツドラHD、第1四半期決算は営業・経常大幅減益


 サツドラホールディングス(北海道)が9月19日に発表した2026年5月期第1四半期決算(連結2025年5月16日~8月15日)は、売上高が前年同期比1.6%増の254億7,800万円、営業利益が29.1%減の1億6,300万円、経常利益が36.4%減の1億5,300万円となり、大幅な営業・経常減益で今期をスタートした。

 ドラッグストアフォーマット店舗、調剤薬局店舗、インバウンドフォーマット店舗を展開するリテール事業は、売上高が1.4%増の250億3,800万円と増収となったが、セグメント利益については、補助政策の終了に伴う電気料金の上昇に加え、賃金のベースアップや人手不足による人件費関連のコストが増加し、49.3%減の1億900万円と前年同期に比べて大幅に後退した。

 第1四半期は、ドラッグストアフォーマットが、物価上昇による生活防衛意識の高まりを受け、1人あたりの買上点数と客数が減少。一方、商品単価の上昇に加え、食品カテゴリーやビューティケアカテゴリーが伸長したことから、売上高は前年同期を上回った。

 また、インバウンドフォーマットについては、訪日外国人観光客の需要に応えるため、インバウンド向けキャンペーンや送客施策を展開したことが奏功し、売上高は前年同期をクリア。調剤薬局についても、前期に開設した調剤併設薬局が寄与して増収を達成した。

 連結ベースの売上総利益は前年同期比2億2,300万円増の63億9,100万円。売上総利益は25.1%で0.5ポイントほど改善したが、販管費が2億9,000万円増と膨らんで62億2,700万円となったことから、営業利益は前年同期に比べて6,700万円減らすこととなった。

 2026年5月期の連結業績については、売上高で1.8%増の1,020億円、営業利益で7.5%増の18億円、経常利益で3.1%増の17億円を見込み、増収増益を計画した。

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