PPIH、本決算は増収増益で好調を維持

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都)が8月18日に発表した2025年6月期決算(連結2024年7月1日~2025年6月30日)は、売上高が前期比7.2%増の2兆2,467億円、営業利益が15.8%増の1,622億円、経常利益が6.6%増の1,585億円、当期純利益が2.0%増の905億円で着地した。
連結財政状態は、総資産が126億1,600万円増の1兆5,110億2,600万円、純資産が770億4,100万円増の6,240億4,400万円、自己資本比率は4.3ポイント上昇して40.1%まで高めた。
国内事業(ディスカウントストア、総合スーパー、その他)の売上高は7.5%増(1,330億5,100万円増)の1兆8,961億1,300万円、営業利益は15.7%増の1,580億8,400万円を達成。免税売上の伸長、PB/OEM商品の収益貢献、季節商品やトレンド商品の好調、メディア露出の強化や価格戦略などの施策によって、既存店売上高伸長率が5.9%増となったことから、売上高と営業利益が増加した。
通期は、アミューズメント性の高い購買体験の提供、豊富な品揃え、プロモーションの強化などが奏功し、200を超える国と地域からの外国人観光客が来店し、免税売上高は大きく伸長。また、若年層の囲い込みを目的としたマーケティング施策の推進やメディア露出の強化、季節やトレンド需要を捉えたMD戦略などにより、免税以外の売上も伸長した。
PB/OEM商品については、顧客ニーズを捉えた商品開発力の向上や、定番商品のOEM転換などによって、PB/OEM商品の売上構成比が伸長し、売上総利益率の向上に貢献。出店については、ドン・キホーテを25店舗出店し、国内の総店舗数は655店舗に拡大した。
北米事業の売上高は5.1%増の2,594億3,700万円、営業利益は33.7%減の22億8,300万円。アジア事業の売上高は7.1%増の912億900万円、営業利益は前期の1億4,600万円から19億2,900万円となり、大幅に伸長。北米とアジアを合わせた店舗数は124店舗となった。
2026年6月期の連結業績については、売上高で3.6%増の2兆3,270億円、営業利益で4.7%増の1,700億円、経常利益で5.4%増の1,671億円を見通した。






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