6月の企業物価、2.9%上昇=伸び率鈍化、コメは高止まり―日銀

日銀が10日発表した6月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は126.2となり、前年同月比2.9%上昇した。52カ月連続のプラス。コメや食料品価格が高止まりしている一方、ガソリン補助金の拡充や原油価格下落の影響で伸び率は3カ月連続で鈍化した。
企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。調査対象515品目のうち、376品目が上昇し、113品目が下落した。
分野別では、農林水産物が43.9%上昇。精米価格が前月から上昇したほか、鳥インフルエンザ発生に伴う鶏卵の値上がりも押し上げ要因となった。原材料や資材費の転嫁が進んだ飲食料品も4.5%上昇した。一方、電力・都市ガス・水道の伸び率は3.5%と前月(6.4%)から縮小。石油・石炭製品は4.6%下落した。
日銀は備蓄米の影響に関し、指数には直接反映されないとした上で、銘柄米や食料品価格などに「間接的に効いてはきている」との認識を示した。
北米向け乗用車の輸出価格(契約通貨ベース)は下落幅が19.4%(前月18.9%)に拡大した。トランプ米政権による自動車への追加関税導入を受け、値下げで関税コストを吸収する動きが自動車メーカーに引き続き出ているもようだ。
海外から輸入するモノの価格を示す輸入物価指数は円ベースで12.3%下落。契約通貨ベースでは6.1%下落した。





ドラッグストア決算2025 上場19社すべて増収! 統合控えるウエルシア&ツルハの業績は?


