コープみらいが「コープ川口西店」を開業! 競合対策の「川口西プライス」とは?

取材・文:阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

コープみらい(埼玉県/熊﨑伸理事長)は71日、埼玉県川口市に「コープ川口西店」(以下、川口西店)をオープンした。住宅街に立地し、周辺には小学校や保育園もあることから、若い子育て世帯が多く暮らすエリアだ。駅周辺を含め競合店が多い川口エリアにおいて、同店はどのような売場づくりを志向しているのか。

川口駅西口から徒歩10分の場所に位置する「コープ川口西店」

コープみらいの食品スーパー業態では川口市内初出店!

 川口西店は、JR京浜東北線「川口」駅西口から徒歩10分の場所に立地する。埼玉県内では40店舗目、全体では126店舗目の出店となり、256月にオープンした「かすかべ東店」(埼玉県春日部市)に続く、2カ月連続の出店となる。

 店舗の半径1km圏内には33939世帯/63933人が居住しており、若い子育て世帯が多く暮らす。これまで川口市内には、売場面積が50150坪規模の小型フォーマット「ミニコープ」として、「天神橋店」や「戸塚東店」が出店していたが、売場面積200坪以上の食品スーパー(SM)業態での出店は今回が初となる。

コープみらい・コープデリ連合会 常務執行役 店事業本部 本部長の本間伸裕氏

 競合店としては、西に約270mの距離に「コモディイイダ仲町店」、北東約500mに「イトーヨーカドーアリオ川口店」、南東約570mに「オーケー川口店」がある。

 コープみらい・コープデリ連合会 常務執行役 店事業本部 本部長の本間伸裕氏は、「川口市は商圏人口が多い一方で、生協の存在が地域住民にまだ十分浸透していなかった。こうした背景を踏まえ、より幅広い層への認知拡大をめざし、SM業態での出店を決めた」と話す。

 川口西店はしまむら(埼玉県/高橋維一郎社長)の退店跡をコープみらいが取得した自社物件で、スクラップ&ビルドを経て開業した。建物は2層構造で、1階に川口西店のほかドラッグストア「スギ薬局」、2階は駐車場と理容店、クリーニング店が入居している。

 売場面積は1581㎡。取り扱い商品数(SKU)は12216SKUで、同社の同規模店舗と同等の水準となっている。

 

1 2 3

取材・文

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2025 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態