サミットストア上星川店にみる「あっと驚く洗練された店」の作り方
サミット(東京都/竹野浩樹社長)は2月22日、神奈川県横浜市に最新店「サミットストア上星川店」(以下、上星川店)をオープンした。2016年に就任した竹野浩樹社長のもと、店づくりを大きく変えてきた同社。なかでも近年の新店は、その洗練された内装デザインや空間演出が注目を集めている。最新店の上星川店はそれをさらに進化させた店だったーーー。
上星川店がオープンしたのは、相鉄本線「上星川」駅から北西約300m。マンションの建設が進み人口が増加傾向にあるエリアだ。サミットのドミナント空白地帯への出店となる。
売場面積は1814㎡で同社が得意とする600坪タイプ。ワンフロアの広い売場を生かし、竹野社長は「このエリアに住む人たちがあっと驚くような洗練された店づくりをめざした」と話す。
竹野社長が話す
「あっ」と驚く空間とは
実際に見てみると、まず目に入るのが解放感ある売場だ。天井高を約6mと高くすると同時に、計画的な設計によりスケルトン式でありながら天井に見える配管を極力少なくしている。
また、売場の一部には天井からテントを吊るして欧州のマルシェのような空間を演出している。
丸物、魚総菜、寿司の加工場が一並びに!
売場のなかでも注目したいのは、オープンキッチンに過去最大面積となるガラス窓を使った鮮魚売場だ。加工風景の見せ方にもこだわった設計で、鮮魚、煮魚・焼き魚、寿司の3つの加工場が横一列に並び、多くの工程が見えるようにしている。
「店頭で扱う素材を使って、煮魚・焼き魚、寿司を製造していることを多くのお客さまに知っていただくねらいもある」(サミット取締役執行役員で店舗開発責任者の星野郁夫氏)
実は、鮮魚の加工場には他にも工夫がある。
壁面上部に、売場と同様のクロスと使うことで、店に奥行きがあるように見せている。また、包材の棚は自然色のブラインドで隠し、雑多な印象を与えず、より店内加工の様子を見てもらえるようにした。