米老舗百貨店が非公開化=創業家主導、9800億円で買収

時事通信社
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ノードストローム
ノードストロームの前の買い物客(i-stock/rivernorthphotography)

 【ニューヨーク時事】米百貨店大手ノードストロームは23日、創業家が主導した総額62億5000万ドル(約9800億円)の買収提案を受け入れ、株式を非公開化することで双方が合意したと発表した。オンライン通販の台頭で苦戦が続く中、経営の意思決定を速め、立て直しを急ぐ狙い。

 創業家とメキシコ小売り大手エル・プエルト・デ・リバプールが株式1株当たり24.25ドル(約3800円)で買い取る。株保有比率はそれぞれ50.1%、49.9%とすることで合意した。規制当局や株主らの承認を経て来年前半に買収を完了する見込み。 

 1901年創業のノードストロームは全米で381店舗(11月時点)を展開。年間売上高(2023年2月~24年1月)は前年比5%減の147億ドル(約2兆3000億円)と不振が続いている。創業家は過去にも非公開化を試みたが、買収額で折り合いが付かなかった。

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