ヤマダの居抜きで出店！資材も取り扱う総合的な品揃え＝ムサシプロ松本店

2024/10/16 06:00

ダイヤモンド・ホームセンター編集部

ホームセンタームサシ」や「ビバホーム」を展開するアークランズ（新潟県／坂本晴彦社長）は4月10日、長野県松本市に「ムサシプロ松本店」をオープンした。これにより、同社のプロショップは「ムサシプロ」「住デポ」「ビバホームプロ」を合わせて6店舗。松本市内には初出店となる。

ムサシプロ松本店（長野県・松本市）

　松本店はJR篠ノ井線「松本」駅から南東約2.5㎞の場所にある。「松本市道3017号線」と「やまびこ道路」に面しており、クルマでアクセスしやすい立地。旧「ヤマダアウトレット松本店」の跡地に居抜きで出店した。

　商圏は半径10㎞内で、松本市全域と隣接する塩尻市の一部をとらえる。商圏内のプロの職種は土木、建築、電気、水管など偏りはない。

　とくに長野市と松本市を往復する職人の需要が高い。アークランズは松本店と「ムサシプロ安茂里店」（長野県長野市）の2店舗でドミナントを深耕するねらいだ。周辺に職人向けの小売店舗は少なく、「プラスワン塩尻店」（長野県塩尻市）のほか、地場の金物店があるくらいである。

笹川智之店長
SNSでの情報発信に力を入れていきます。お客さまの期待を裏切らないような店にしていきます

　松本店は2フロア型で、売場面積は1階300坪、2階300坪で合計約600坪。アークランズには300〜1100坪のプロショップがあり、商圏特性や物件に合わせて、売場づくりを柔軟に行っている。同店は1階で木材やフロア材などの資材、2階で工具・金物・電設・消耗品を取り扱う。プロ向け店舗が近くに少ないことから総合的な品揃えとなるMD（商品政策）を採用した。

　順番に売場を見ていくと、1階は建築資材・木材を中心に構成する。周辺に木材を取り扱う店舗が少ないため、木材の品揃えを強化。大量注文に対応するため、売れ筋商品はしっかり在庫量を確保した。建築資材は外売場を活用し、セメントや砂利を取り揃えた。機械釘や充てん剤などの重量のある消耗品も1階に配置した。居抜き物件で天井が低いことから、長尺ものはサイズを絞り、平積みするなど、売場づくりを工夫している。

　2階売場では、電動工具、先端工具、ワークウエア、安全靴、電設部材、水管部材、消耗品などを取り扱う。工具とワークウエアは職人から支持されているトップブランドに絞り、それらのブランドの商品を深掘りしているのが特徴だ。それぞれのカテゴリーでボトム、ミドル、アッパー商品を品揃えし、ボトムライン商材ではプライベートブランド（PB）の「WIZ（ウィザ）」も積極的に導入した。

　工具やワークウエアのアウトレットコーナー、工具の買取サービスも、松本店の特徴だ。アウトレットコーナーでは新品だが型番が古くなったり、パッケージが傷んだ商品を定価よりも安く販売。工具買取サービスは階段を上ってすぐの目立つ位置に買取カウンターを設置した。