カインズ浦和美園店、蓄電池導入、自家発電・蓄電で地域脱炭素に貢献
カインズ(埼玉県)とさいたま市は、2024年4月12日に脱炭素先行地域における連携事業として、カインズ浦和美園店(さいたま市)で蓄電池システムの本格運用を開始し、脱炭素化やレジリエンス強化に貢献する地域共生型モデル店舗を始動した。
さいたま市は、2050年までの二酸化炭素排出実質ゼロ(ゼロカーボンシティ)の実現に向けて、環境省が全国のモデル地域として選定した脱炭素先行地域(令和4年4月選定)として、「さいたま発の公民学によるグリーン共創モデル」の構築を目指している。
一方、カインズは、2025年までの店舗・オフィス・倉庫のカーボンゼロ(CO₂排出量実質ゼロ)の達成と2050年までの“カインズのある「まち」ごとカーボンゼロ”を達成するため、店舗を「まちのグリーン・防災拠点」と位置付けている。
具体的な取り組みとして、平常時には太陽光発電設備と蓄電池を使用したシステムを導入し、店舗で使用する電力の約4割を再生可能エネルギーで賄い、年間約220トンのCO2削減効果を見込んでいる。また、本システムで賄いきれない電力については、非化石証書の購入などでカーボンオフセットしていくという。
非常時には、本システムを利用し店舗内のPOSレジシステムや一部の照明・コンセント等の重要な設備に電力供給を行い店舗営業を継続しつつ、近隣住民向けにはスマートフォンの充電のためにコンセントを開放するなど、地域の一時避難所や復旧拠点としての役割を担う。