しまむら、本決算は売上高・各利益高とも過去最高
4月1日にしまむら(埼玉県)が発表した2024年2月期決算(連結2023年2月21日~2024年2月20日)は、売上高が前期比3.1%増の6,350億円、営業利益が3.8%増の553億円、経常利益は4.3%増の567億円、当期純利益は5.4%増の400億円と、売上高・各利益高とも過去最高を更新した。
2023年度は、グループ統一テーマを“リ・ボーンFinalステージ「応用から完成へ」”とし、中期経営計画の最終年度として、商品力と販売力の強化や事業の基礎と基盤の強化にめどをつけ、3年間で積み上げた実績と知見を次のステージにつなげるべく、顧客に“ワクワク”と“ウォンツ”を届けるため、“見て触れて、楽しく選んで、気軽にお買い物が出来る店”の高度化を推し進めた。
衣料品販売にとっては厳しい天候が続いたが、売上高と各利益高とも過去最高を更新。また、原材料費が上昇している環境下でも、売上総利益と販管費はほぼ計画通りに着地した。
ブランド力の進化、品揃えの拡充、販促手段の多様化、地域対応の強化などで、主力のしまむら単体は売上高が2.9%増の6,270億円を達成。販管費については、人件費が春の賃上げで5.9%増となったが、人手不足解消や離職率低下に効果を発揮した。また、広告宣伝費は、創業70周年記念セールで積極的な販促を行ったが、売上比で1.9%に抑制。設備費は、光熱費の使用量減少が奏功して0.9%増に止まり、想定を下回った。
連結ベースの売上総利益は前期比4.1%増の2,185億円で、売上総利益率は約0.3ポイント伸ばして34.4%。一方、販管費は4.2%増の1,646億円。売上比で約0.3ポイント増えたが、25.9%とほぼ計画通りとなったことが、営業利益を厚くした。
2025年2月期の連結業績については、売上高が3.9%増の6,596億円、営業利益が1.9%増の563億円、経常利益で1.7%増の576億円を予想した。