イオン、ツルハ株取得へ=香港系ファンドと独占交渉
イオンは29日、香港系投資ファンドのオアシス・マネジメントからドラッグストア大手のツルハホールディングス(HD)の株式取得に向けて独占交渉に入ると発表した。イオンはツルハの大株主で、オアシスの持ち分の13%程度と合わせると約26%に上り、持ち分法適用会社となる可能性がある。
イオンは、オアシスからの株式取得について「ツルハとの資本業務提携に基づく関係の維持、強化につながる」と説明。今後、株式の取得数や買い取り価格などについて協議する。
イオンは、ドラッグストア最大手のウエルシアホールディングス(HD)を傘下に持つ。ツルハはウエルシアに次ぐ業界2位で、イオングループに入れば売上高2兆円規模のドラッグストア連合となる。
ツルハをめぐっては昨年、オアシスが社外取締役の総入れ替えなどを提案し、ツルハの経営陣と対立。イオンがツルハを支持したことで、同年8月の定時株主総会でオアシスの提案が否決された。