米消費者物価、3.2%上昇=13カ月ぶり伸び加速―7月
【ワシントン時事】米労働省が10日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.2%上昇した。伸びは13カ月ぶりに前月から加速に転じた。市場予想(3.3%上昇)は下回った。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は4.7%上昇。依然として高水準で推移しており、インフレ圧力の根強さが改めて示された。
項目別では、ガソリンが19.9%低下した一方、エネルギー関連を除いたサービス価格が6.1%上昇。人手不足で賃金が上がり、人件費が大きな比重を占めるサービス分野の価格を押し上げた。
米連邦準備制度理事会(FRB)は7月の金融政策会合で、インフレを確実に押し下げるため、2会合ぶりに利上げ再開を決定。政策金利を22年ぶりの高水準となる年5.25~5.50%に引き上げた。 米国のインフレ率は昨年半ばに約40年ぶりの高い伸びを記録して以降、低下傾向をたどっている。労働市場の過熱感が後退する中、FRBは9月の次回会合で追加利上げか、据え置きかを慎重に判断する。