米個人消費、10月は0.3%増 インフレ率は伸び低調

ロイター
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ペンシルベニア州のショッピングモール
米商務省が27日発表した10月の個人消費支出(季節調整済み)は、前月比0.3%増となり、エコノミスト予想と一致した。ペンシルベニア州のキング・オブ・プルシアで22日撮影(2019年 ロイター/MARK MAKELA)

[ワシントン 27日 ロイター] – 米商務省が27日発表した10月の個人消費支出(季節調整済み)は、前月比0.3%増となり、エコノミスト予想と一致した。米経済成長率が第4・四半期に緩やかなペースを維持することが示された。

9月の数値は当初発表の0.2%増が据え置かれた。

個人消費支出(PCE)価格指数は前月比0.2%上昇。食品、エネルギー製品、サービスの価格が押し上げた。8月と9月は横ばいだった。

前年同月比では1.3%上昇。上昇率は9月と同水準だった。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたPCEコア指数は前月比0.1%上昇。前月は横ばいだった。前年同月比では1.6%上昇と9月の1.7%上昇から鈍化した。

FRBが物価の目安としているPCEコアの前年同月比は今年、FRBの目標である2.0%上昇を下回り続けている。

10月のインフレ調整後の実質消費支出は0.1%増。9月は0.2%増だった。

個人所得は横ばい。農場経営者の所得や金利収入の減少が抑制した。前月は米中貿易摩擦の打撃を受けている農家への補助金により、農場経営者の所得が増え0.3%増加していた。

賃金は0.4%増。9月は0.1%増だった。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と全米自動車労組(UAW)との合意に基づく賃金支払いやストライキ手当などが押し上げた。

支出が個人所得の伸びを上回る中、貯蓄は1兆2900億ドルと、9月の1兆3400億ドルから減少した。

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