社長退任提案、「広く支持」=セブン&アイ、25日総会―米ファンド
米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルで日本株投資責任者を務めるロバート・ヘイル氏は23日までに、時事通信の書面インタビューに応じた。同氏は、25日のセブン&アイ・ホールディングス株主総会で井阪隆一社長に退任を迫る株主提案について「国内外の機関投資家から広く支持されている」と自信を示した。
セブン&アイは持ち株会社として、主力のコンビニ「セブン―イレブン」以外にも、不振のイトーヨーカ堂を柱とするスーパーなどの事業を抱える。ヘイル氏は「競合他社は一つの事業に注力しており、選択と集中を行わなければ成長機会を逃す」と指摘。コンビニへの経営資源集中を改めて求めた。
スーパー事業自体も「持ち株会社から解放された方がより地域のニーズに対応できる」と強調。スーパーを切り離せばコンビニの商品開発力が低下するとの井阪氏の主張に対しては「セブン&アイの食品分野に携わる人は(食品メーカーなどの)外部の人が圧倒的に多い」と指摘。コンビニとスーパーを同一グループで展開する必要性を否定した。
ヘイル氏は、精密機器大手オリンパスと化学メーカーJSRの2社の社外取締役にも就いている。