米卸売在庫、9月0.4%減 売り上げは横ばい

ロイター
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イリノイ州の倉庫の様子
8日、米商務省が発表した9月の卸売在庫は前月比0.4%減と、速報値の0.3%減から下方改定された。写真はイリノイ州で2018年12月撮影(2019年 ロイター/Richa Naidu)

[ワシントン 8日 ロイター] – 米商務省が8日発表した9月の卸売在庫は前月比0.4%減と、速報値の0.3%減から下方改定された。2017年10月以来、約2年ぶりの大幅な落ち込みだった。在庫投資が経済の重しとなり続けることを示唆した。

8月は0.1%増だった。9月の前年同月比は4.8%増。

国内総生産(GDP)の算出に利用される自動車を除いた卸売在庫は前月比0.3%減だった。

在庫は18年第3・四半期から今年第1・四半期にかけて大幅に増えた後、ペースが落ちている。過剰在庫を解消するために企業は発注を控え、製造業の低迷につながった。製造業は米中通商協議の先行き不透明感も重しとなっている。

ただ、在庫の第3・四半期GDPへの寄与度は小幅なマイナスにとどまった。第3・四半期GDPは1.9%増だった。2.0%増となった第2・四半期GDPにおいては寄与度がマイナス0.91%ポイントに上った。

9月の卸売在庫の内訳は、自動車が1.2%減だった。8月は0.3%減少していた。家具と金属、ハードウェア、非耐久財も減少した。一方、木材と専門機器、機械は増えた。

9月の卸売売上高は前月から横ばいだった。8月は0.1%減だった。内訳は自動車が3.1%減。8月は0.1%増加していた。

9月の売り上げペースで在庫が全てはけるのに必要な期間は前月同様1.36カ月だった。

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