ある定時制高校の実話に学ぶ
ある定時制高校で教師が質問した。
「東京から栃木県宇都宮市までは約100㎞あります。いまから時速40㎞で飛ばしていくと、宇都宮までは何時間かかりますか?」
優等生のAさん「そんなの簡単だよ。100割る40は2.5だから、2時間30分に決まってるじゃんか!」
昼間はトラック運転手をしているBさん「Aさん、ダメだよ。そんな細かい計算は分かんねーけどさ、いまの時間帯は渋滞してっから。信号もあるし、トイレ休憩も入れれば、少なくとも3時間はみて出発しないとまずいよなあ」
われわれは、ついAさん発想になりがちだが、Bさん発想の方がためになるし、味がある。何より実利的だ。
「絶対に正解だ」と自信がある答えでさえ、間違っているかもしれないことを示す格好の実話である。
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