コロワイド、大戸屋HDの筆頭株主に、創業家から株式取得
外食大手のコロワイド(横浜市)は10月1日、定食店「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングス(HD、東京都武蔵野市)に出資、同社の筆頭株主となった。大戸屋HDの創業家である三森三枝子氏と息子の智仁氏から発行済み株式の18.67%を取得した。
株式の取得金額は明らかにしていないが、同日の株価で換算すると約30億円となる。コロワイドは、大戸屋HDとの友好的協議を通じて同社が営む外食事業の発展に寄与するとしている。
大戸屋HDでは、同社を定食チェーンとして発展させた三森久実会長(当時)が2015年7月に死去、その後、経営陣の内紛があり、智仁氏が役員を辞任した経緯がある。
コロワイドは居酒屋「甘太郎」を中心に発展したが、近年は焼肉店の「牛角」、回転すしの「かっぱ寿司」、ハンバーガーの「フレッシュネスバーガー」などの運営会社を次々と傘下に収め、業容を拡大している。19年3月期の連結業績は、売上高が2443億円、営業利益が40億円だった。