10~12月期の米GDP、2.9%増=2期連続プラス成長―22年通年は2.1%増に大幅鈍化

時事通信社
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米ニューヨーク証券取引所
〔写真説明〕2022年12月16日、米ニューヨーク証券取引所(EPA時事)

 【ワシントン時事】米商務省が26日発表した2022年10~12月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.9%増だった。伸びは前期(3.2%増)から鈍化したものの、2四半期連続のプラス成長となり、市場予想(2.6%増)も上回った。インフレが続く中、堅調な個人消費に支えられた。

 22年通年は前年比2.1%増。新型コロナウイルス感染拡大が落ち着き、経済活動の再開で37年ぶりの高成長を記録した21年(5.9%増)から大きく減速した。

 22年10~12月期は、GDPの約7割を占める個人消費が前期比2.1%増。設備投資は0.7%増に鈍化した。輸出は1.3%減と、3期ぶりに縮小した。

 インフレ抑制に向けて連邦準備制度理事会(FRB)が急速な利上げを進めたことで住宅ローン金利が大幅に上昇。これにより住宅投資は26.7%減と、3四半期連続の2桁マイナスとなった。

 FRBはインフレの高止まりを警戒し、利上げを継続する方針。ただ、これまでの金融引き締めが実体経済に与える影響は、今後顕著に表れる見込み。このため1月31~2月1日の金融政策会合では、利上げ幅を前回の0.5%から0.25%に縮小することを決める見通しだ。

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