週刊コンビニエンスストアニュース 売れ行きに注目したい“ご当地万能たれ”使用の商品

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア)
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ローソンが1月24日から東北エリアの店舗で、青森で親しまれている「スタミナ源たれ」を使用した「焼そば」(税込538円)、「チキンカツサンド」(同249円)、「中華まん」(同180円)を発売する。「スタミナ源たれ」は、青森県十和田市の上北農産加工が生産・販売する「万能だれ」で、大豆・小麦を使用した醤油をベースに、りんごやにんにく、玉葱、生姜などの生野菜が入った、焼肉以外にもさまざまな料理に使われる“たれ”として、青森県民に親しまれている商品だ。過去に「全国たれ総選挙」という企画番組でベスト5に選出されたこともある。ご当地タレを使用した商品の売れ行きに期待したい。(1月17~23日のニュースをまとめました)

ローソンの外観

ファミリーマート
「からあげグランプリ」金賞受賞店とコラボした商品

 ファミリーマートは、1月17日に全国の8エリアで、各地域の「からあげグランプリ」金賞受賞店とのコラボレーション商品「地域限定からあげ丼 鶏唐&謎唐(*)入り」を、各地域の店舗で発売する。

 昨年5月に発売した「ファミから」が累計販売個数で4300万個を突破したことから、さらにバラエティー豊かな唐揚げを提供するため、日本唐揚協会が主催する「からあげグランプリ」で金賞を受賞した実績を持つ専門店8店とコラボした。「からあげ丼」として発売することにした。
<北海道エリア>「いただきコッコちゃん監修 塩ザンギと謎唐の鶏ねぎ炊き飯」(税込598円)
<東北エリア>「からあげ家奥州いわい監修 生姜玉ねぎ風味の鶏唐と甘辛だれの謎唐丼」(同598円)」

北関東エリア>「イスウ監修 醤油鶏唐と甘酢生姜タルタルの謎唐丼」(同598円)
<南関東エリア>「いろから監修 だし鶏唐と柚子こしょう謎唐丼」(同598円)
<中部・北陸エリア>「暴れん坊チキン監修 甘だれの鶏唐と謎唐丼」(同590円)
<関西エリア>「京都からあげ梅しん監修 秘伝のたれの鶏唐と謎唐丼」(同598円)
<中国・四国エリア>「カリッジュ監修 ヤンニョムソース鶏唐とお好みソースマヨ謎唐丼」(同598円)
<九州エリア>「もり山監修 塩鶏唐と謎唐南蛮丼」(同598円)
※謎唐…主原料が植物由来の唐揚げで、日本唐揚協会監修のもとに開発。

無人決済システム導入店舗を中国地方に初出店

 1月25日には、TOUCH TO GO(東京都)が開発した無人決済システムを導入した実用化店舗の中国地方第1号店が、ベネッセコーポレーション(岡山市)の施設内にオープンする。店舗面積は約15㎡、取り扱い品目は約400種類。

 天井に設置されたカメラなどの情報から、入店した利用者と手に取った商品をリアルタイムに認識する。出口付近に設置された決済端末のディスプレイに購入商品と合計金額が自動で表示され、バーコード決済、交通系電子マネー、クレジット、現金で支払いを行う。

定番サンドイッチの具材を20%増量

 1月17日からは「ファミマルKITCHEN」の「たまごサンド」など、定番のサンドイッチの具材を20%増量した商品を発売。「たまごサンド」(税込248円)、「シャキシャキレタスサンド」(288円)、「ハムチーズたまごサンド」(同268円)の3種類で、価格は据え置いた。

「地域対抗!シュークリーム王決定戦」の優勝商品を全国発売

 1月24日には、昨年10月に実施した「地域対抗!シュークリーム王決定戦」で1位を獲得した東日本エリアの「北海道牛乳を100%使ったミルクシュー」(税込158円)を、全国で発売する。

ローソン
<北海道地区>札幌の本格ショコラ専門店監修商品

 ローソンは1月17日、北海道内の店舗で、札幌の本格ショコラ専門店「ショコラティエ マサール」監修による「ショコラまん」(税込260円)を発売。バレンタインデーに近づくこの時期にふさわしい、カカオの香りで季節を感じられるシュコラまんに仕上げた。

カフェ専門店とコラボしたチルド飲料

 1月17日には、京都の老舗ロースター「小川珈琲」の監修による「京都小川珈琲カフェオレ220㎖」(税込188円)を近畿地区の店舗で発売し、24日からは中四国地区と九州地区で販売する。

<東北地区>「まごころ農場」のトマトを使用した3品

 1月17日からは、東北エリアの店舗で青森県の「まごころ農場」で栽培したトマトを使用した「オムライスおにぎり」(税込214円)、「ピリ辛トマトソースパスタ」(同538円)、「トマトスープリゾット」(同430円)を発売した。

 「まごころ農場」では、2021年からローソンとメーカーが連携して「離水しにくいトマト」栽培している。このトマトは、ゼリー部分が少なく離水しにくい特性から主にローソンの「サンドイッチ」などに使用されている。ゼリー部分が少ないため、通常のトマトに比べて酸味が少なく甘みが立ち、果肉部分が多いためリコピン濃度が高いのが特長だ。
 
 サンドイッチで使用する際には同サイズのトマトを使用するため、適合サイズ以外のトマトは使用されず、規格外のトマトが余剰となる。今回はその規格外のトマトをピューレに加工し、3商品に使用した。

「販売期限切れ」のフライドフーズを急速冷凍して寄贈

 1月17日から2月28日には、店舗での食品ロス削減と有効活用を目的に、「販売期限切れ」となったからあげクンなどのフライドフーズを急速冷凍し、支援を必要とする子ども食堂などに寄贈する実証実験を東京内の店舗で実施。鮮度を保ったまま保存が可能な液体急速冷凍機で凍結して寄贈する。

 これは、品川区と品川区社会福祉協議会と連携した子どもの食を支援する取り組みの一環で、今回の実証実験を通じ、地域のニーズやオペレーション面を検証し、他店舗への展開やアイテム拡大について検討していく。

ミニストップ
最高等級豆マンデリンG1を使用したコーヒー

 ミニストップは、1月20日、こだわりコーヒーの新商品として、上品な苦味と甘い香りが感じられる「プレミアムマンデリンブランド」(税抜130円)を発売している。濃厚なコクと深い苦味がありながら雑味のないまろやかな後味、シナモンやハーブを感じさせるような甘い香りが特長のマンデリンG1(最高等級)豆を使用した。1サイズ、ホットのみの販売。

セコマ
道産のぶりを使った2品

 セコマは、道内水産高校生のアイデアレシピから生まれた道産のぶりを使った商品を発売する。小樽水産高校生が考えた「手巻おにぎり ぶりマヨ」(税抜120円)は1月23日から、函館水産高校生が考案した「ぶりメンチコロッケ」(同120円)は24日から発売。北海道の海の未来を支える水産高校を応援し、さらに「魚食を楽しく!おいしく!普及する」ための企画から生まれた商品。

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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