米消費者物価、7.1%上昇=5カ月連続伸び鈍化―11月
【ワシントン時事】米労働省が13日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比7.1%上昇した。伸び率は10月の7.7%を下回り、5カ月連続で鈍化。市場予想は7.3%だった。利上げ幅の縮小を目指す連邦準備制度理事会(FRB)の判断を後押しする内容となった。
項目別では、食品が10.6%上昇。家賃を含めたサービス価格(エネルギー関連を除く)も高い伸びが続いた。中古車・トラックが3.3%低下した。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は6.0%上昇。伸びは2カ月連続で縮小したが、物価安定には程遠く、インフレ圧力の根深さが改めて示された。
FRBは14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の追加利上げを決めるとみられる。11月まで4会合連続で0.75%利上げと、急ピッチの金融引き締めを進めたが、政策金利がある程度引き上げられたことでペースを落とす方向だ。しかし、インフレ率は「なおも受け入れ難い高さ」(FRB高官)にあり、来年も引き締めを行うとみられている。