カインズ、中期経営計画「プロジェクトカインドネス」策定
カインズは3月1日、2019年度から2021年度までの3カ年中期経営計画「PROJECT KINDNESS(プロジェクトカインドネス)」を策定した。同日、高家正行副社長が社長に就任したのに合わせて、新体制での方針を発表した。
初年度は「土台づくりの年」と位置づけ、新たな顧客体験の創出や店舗オペレーションの改善・効率化などを目的に100億円~150億円の投資を予定する。
プロジェクトカインドネスの目標は、「次のカインズをつくる」とした。
戦略の柱に「Strategic Business Unit(SBU・戦略事業単位)」「デジタル戦略」、「空間戦略」、「メンバーへのKINDNESS」の4つを掲げた。
SBU戦略では、圧倒的NO.1カテゴリーの育成、顧客価値提供に必要な新カテゴリーの開発、不採算カテゴリーの縮小・撤退を実施する。また、高品質・低価格を両立するSPA体制構築や新フォーマット、小売りの枠を超えた新事業創出を目指す。
デジタル戦略では、商品が容易に“見つかる”、使い方が“わかる”体験、すばやいチェックアウト体験の実現をめざす。
空間戦略では、新規出店の絞こみ、既存店改装の加速を進める。顧客体験向上のための空間デザイン、売場効率と人時生産性最大化に向けた空間設計を行い、標準化をめざす。
また同社は、新中期経営計画の柱のひとつであるデジタル戦略の加速に向け、、デジタルアドバイザリーボードを創設した。社外アドバイザーとして、岡田陽介ABEJA代表取締役社長、辻庸介マネーフォワード代表取締役社長CEO、横田聡クラスメソッド代表取締役が就く。