「サンドボックスのようなもの」(ローソン理事執行役員オープン・イノベーションセンター長 牧野国嗣)
人気カウンターFF(ファストフード)の「からあげクン」を“ほぼ全自動”で製造する「できたてからあげクンロボ」はじめ、大学キャンパス内で無人宅配ロボットの実験をするなど、ロボット活用に向けた実証実験を昨年から矢継ぎ早に打ち出しているローソン。同社のロボットをはじめとしたデジタル戦略の“本丸”となるのが、2017年5月に設立された「オープン・イノベーションセンター」だ。
自身が統括するオープン・イノベーションセンターを牧野氏は「サンドボックス(砂場)」と表現する。「ローソンという会社がデジタルを活用していくために最も重要なのが、それを生かすための人材の育成。オープン・イノベーションセンターでトライ・アンド・エラーの経験を積んだIT人材が会社のなかでローテーションしていけば、会社全体の力となる」(牧野氏)。
オープン・イノベーションセンターという「砂場」で“砂遊び”の面白さを学んだ人材を社内に送り出し、会社全体に「砂場」が広がっていくことを牧野氏は期待する。このオープン・イノベーションセンターの取り組みは、『ダイヤモンド・チェーンストア』3月1日号と、同梱の別冊「流通テクノロジー」で詳報する。(小野)