【米スーパーバリュ】食品卸のアソシエーテッド・グローサーズを買収

2017/10/24 11:00
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 米食品卸大手のスーパーバリュは10月18日、同業のアソシエーテッド・グローサーズ・オブ・フロリダ(AGフロリダ)を買収することで合意したと発表した。買収金額は約1億8000万ドル(約198億円)。

 

 同社は昨年、小型食品ディスカウントチェーンのセーブ・ア・ロット事業をカナダの投資会社に売却する一方で、今年に入り同業のユナイテッド・グローサーズを3億7500万ドルで買収しており、食品卸事業への集中を急いでいる。

 

 AGフロリダは小規模な独立系スーパーマーケット(SM)への食品卸事業を展開しており、フロリダ州のほか、カリブ海地域、中南米にも拠点を持つ。AGフロリダの売上高は推定で6億5000万ドル。スーパーバリュは年内に買収を完了し、AGフロリダを完全子会社化する予定。AGフロリダを通じてラテン系エスニック食品の調達力を高める狙いもある。

 

 スーパーバリュはアルバートソンズのほかジュエル、アクメなどのSMチェーンを保有していたが、2013年に投資家グループに売却。その後、食品卸事業への経営資源の集中を進めている。現在もカブフーズなどのSMチェーンを展開しているものの、業績は芳しくない。

 

 同社が発表した2017年3?8月期の業績は、売上高が前年同期比18.8%増の78億400万ドル、営業利益が59.2%減の6000万ドル、純利益は1300万ドルの赤字(前年同期は3200万ドルの黒字)だった。ユナイテッド・グローサーズを買収した効果で売上高は拡大したものの、販管費の増加で減益となった。6?8月期の小売事業の売上高は1.1%減の10億200万ドル、既存店売上高は3.5%のマイナスだった。

 

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