【イオン】3~11月期は172億円の最終赤字、通期は100億円の黒字見通し
イオンが発表した2016年3?11月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比1.1%増の6兆998億円、営業利益は5.6%増の853億円と増収増益だったが、最終損益は172億円の赤字(前年同期は174億円の赤字)となった。減損損失や熊本地震での災害損失など159億円の特別損失を計上したことと、連結子会社などの少数株主に帰属する利益が最終損益には加算されないことが影響した。
主な事業セグメント別の営業損益は、GMS(総合スーパー)事業が350億円の赤字で前年同期より赤字が91億円拡大した。国際事業も66億円の赤字で、42億円の赤字拡大となった。
一方、SM・DS(食品スーパー・ディスカウントストア)事業はダイエーの収益改善効果などで営業利益は160億円と前年同期比約2.1倍の大幅増益。ドラッグ・ファーマシー事業も基幹会社のウエルシアホールディングスが好調で26.6%増の156億円となった。稼ぎ頭の総合金融事業が16.6%増の414億円、ディベロッパー事業が1.0%増の308億円と安定した利益を上げた。
17年2月期通期の業績は、営業収益が前期比2.7%増の8兆4000億円、営業利益が7.4%増の1900億円、純利益は66.4%増の100億円と従来予想を据え置いた。