【米スターバックス】21年までに世界で1万2000店舗を出店

2016/12/12 00:00
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 米スターバックスは2021年までに世界で1万2000店舗を新たに出店する中期計画を発表した。これにより、総店舗数は現在の2万5000店舗から3万7000店舗に増える。

 

 今後5年間の売上成長率は年率10%、1株当たり純利益(EPS)は15?20%の伸びを目指す。既存店売上高は1ケタ台半ばの伸びを見込む。

 

 新規出店の4割は中国に集中しそうだ。中国では現在、118都市で約2500店舗を運営しているが、21年まで5000店舗を出店可能と見る。

 

 今後は高級化路線も強化する。大型焙煎機を置いて店内で生豆から焙煎したコーヒーを提供する旗艦店「スターバックス リザーブ ロースタリー」(ロースタリー)は14年に米シアトルに1号店をオープンしたが、17年に中国・上海、18年には米ニューヨークと東京に出店する計画で、5店目はヨーロッパに出す。

 

 大型焙煎機を置かないやや小ぶりの高級店「スターバックス・リザーブ」(リザーブ)は、世界で1000店舗以上を出店する。リザーブでは、ロースタリーと同様に提携先のイタリア高級ベーカリー「Princi(プリンチ)」の創業者、ロッコ・プリンチ氏が監修する焼きたてのフードやパンも販売する。17年から18年初頭にかけては、プリンチの単独店舗もシアトル、シカゴ、ニューヨークの各都市に開く。

 

 こうした高級化路線については、17年4月に最高経営責任者(CEO)職を後任のケビン・ジョンソン氏(現社長兼最高執行責任者)に任せて会長に専念するハワード・シュルツ氏が指揮する。

 

 通常店舗では高級コーヒーを提供する「リザーブ・バー」を設置した店舗を全体の20%を上限に増やしていく。

 

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