ABCマート、東南アジアに初進出 ベトナム1号店を10月29日開業
靴専門店「ABC-MART」を展開するエービーシー・マートは10月29日、ベトナム1号店をオープンする。同社が東南アジアに進出するのは、初めて。韓国、台湾、米国に次いで海外では4カ国・地域目となる。
ベトナム1号店は、ホーチミン市1区のドンコイ通りとレタントン通りの角地に路面店として出店する。ドンコイ通りは、ホーチミン市中心部の繁華街に位置し、ファッションブランド店や高級ホテル、レストランなどが立ち並ぶトレンド発信地となっている。
12月15日には、ホーチミン市2区に開業する商業施設「THISO MALL(ティソモール)」に2号店を出店することも決まっている。店舗面積は1号店が約305㎡、2号店が約380㎡。
ベトナムでは、ホーチミンやハノイなどの大都市で2023年度までに6店舗の出店を計画している。ベトナムを足がかりに、東南アジア地域の他国に出店を拡大することを視野に入れている。
同社は8月末現在で国内1071店舗のほか、韓国296店舗、台湾67店舗、米国7店舗と海外で計370店舗を展開している。
足元では円安が進み、韓国を中心に売上、利益とも期初予想を上回って推移している。国内でも感染症拡大に伴う外出制限が緩和されたことで、売上高は上振れしている。このため同社は10月12日、23年2月期の連結業績予想を上方修正した。
売上高は前期比12.3%増の2740億円、営業利益は25.7%増の345億円と従来予想をそれぞれ23億円、25億円上回る見通しだ。