【家計調査】 15年の消費支出は実質2.3%減、2年連続マイナス

2016/02/18 00:00
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 総務省が発表した2015年の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり月平均28万7373円で、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年比2.3%の減少だった。

 

 消費増税と夏場の天候不順があった14年(2.9%減)に比べて減少幅は縮小したものの、2年連続のマイナスとなった。名目ベースでも1.3%減少した。

 

 15年は1~3月に耐久消費財や保存可能な加工食品など幅広い品目で消費増税前の駆け込み需要の反動減があったほか、11~12月は全国的に気温が高めに推移したため冬物衣料や水道光熱費が減少した。

 

 10大費目別では、価格上昇の影響もあり食料品が実質0.4%減、家具・家事用品が3.1%減、被服及び履物が7.2%減となるなど、光熱・水道(0.1%増)を除くすべての費目でマイナスとなった。

 

 2人以上世帯のうち勤労者(サラリーマン)世帯の実収入は月平均で52万5669円となり、実質ベースで前年比0.1%の増加だった。世帯主の収入は0.4%減だったが、主婦のパートなど配偶者の収入が7.1%増えて補った。実収入の増加は2年ぶり。

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